2007年5月4日金曜日

NASAの執念が30年来の水星の謎をついに解明した



 つい先ほど、NASAのプレスリリースが届き久しぶりにご自慢の記事に遭遇しました。
 いつもは読み流しているけれども、たぶん日本のマスコミも後追いすると思ったので、先陣を切ってみようと思いました。
 NASAが現地時間の2007年5月3日、高精度の地上レーダーを使って惑星水星を観察し続けた結果、水星が熱い核を持つという強い証拠を掴みました。
 この発見は、JPL(ジェット推進研究所)のマリナー10号宇宙船の飛行から始まり、30年前よりも十二分に古い惑星ミステリーを説明します。
 この調査についての詳細は、サイエンス誌で間もなく見かけることができます。
 マリナー10号は、1973年11月に打ち上げられて、1974年と1975年に水星への3回の接近を試みました。
 その発見の中には、水星が弱い磁場を持っていて、それが地球を基準にするならば約1パーセントの強度であったことでした。
 科学者は、水星で磁場を見つけるのを予想しませんでした。
 惑星の磁場は、溶解している核と関係しているので、これまでの優勢な理論は、水星があまりに小さな惑星なので溶解している核を持つことができないというものでした。
 科学者は、水星が固い鉄の核を囲んでいるケイ酸塩マントルから成ると推理しました。
 水星のような小さな惑星が、それらの形成後に急速に冷却するので、この鉄は、固体であると考えられていました。また、理論もそのようなものでした。
 水星がこのパターンに追従したならば、その核はずいぶん昔に凝固するはずでした。
 多くは、宇宙船が、暖かく快適なその表面に果敢に着陸した時に、水星のミステリーが解かれるだけであろうと思っていました。


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