2008年8月15日金曜日
宇宙の小さな旅 第12回 カリーナ星雲の激烈な星の花火
ハッブル宇宙望遠鏡は、2007年4月24日に、宇宙ひとりぼっちの滞在17周年を迎えました。
そろそろ年頃に近づいたハッブルは、将来の子だくさんを夢見たのか激烈な星の花火のカリーナ星雲を熟視してその記念を標しました。
ハッブルは、カリーナ星雲の騒然たる中央領域50光年を見渡しました。
そこでは、星の壮絶な死と激烈な誕生の大渦巻きが起こっています。
南の空では、南十字星からそれほど遠くないところで星座カリーナ(竜骨)を見つけることができます。
巨大なカリーナ星雲は、ここに地球から8,000光年離れて位置します。
カリーナ星雲のハッブル眺めは、詳細に新しい面で星出生のプロセスを見せます。
星雲の中央に、太陽の100倍有ると思われる大規模な星エータカリーナを見つけることができます。
その近づく爆発の前兆となるガスと塵の2つの膨らんだ突出部が示すように、巨大な超新星になる短い爆発寿命の最後の舞台にあります。
エータカリナは、およそ150年前巨大な爆発の現場で、その当時、一時的に南の空で最も明るい星の1つになりました。
星は、星の天文学の1つの素晴らしいミステリーのままです。
私たちに近い星雲で見られるように、この星雲で非常に興味深い特徴を見つけ出せます。
塵とガスの柱状物は、星が柱の中で誕生しているという明確な証拠を明らかにします。
ガスの吹流しは、柱状物から出て、砂の壁に打つ消火ホースのようにガスの中で耕します。
ジェットは、柱に隠された新しく誕生した星から放たれています。
至る所で、星雲に対して輪郭を映し出すボークの胞子と呼ばれる冷えた分子の水素と塵の小さい塊を見つけることができます。
白熱した境い目は、胞子が最も熱い星によって照らされていることを示します。
星が、そのような塵塗れ繭内で生ずるだろうと仮定されました。
星雲を横切って散らばる暗い雲の島状の一群は、今のところ光イオン化の浸食に抵抗している塵とガスの塊です。
その中の目立つ繭の一つが、「毛虫」と愛称を付けられました。
星雲のファンタジーのような景色は、荷電粒子のそれらの星の風の流体力学だけでなく、怪物星とそれらを従える星団星からの星明りの強烈な圧力によって刻まれます。
冷えた水素のこれらの素晴らしい雲は、夏の午後の積乱雲の塊に似ています。
それらは、星雲の端の分子雲の表面より遙かに高いです。
いわゆる「象の鼻」柱は、星雲の最も明るい星から痛烈な紫外線放射で熱され侵食されることに抵抗します。
カリーナ星雲で見られるボークの胞子は、その白熱した境い目が、それが星団の中の最も熱い星によるイオン化電子であることを示します。
星雲の奇怪な景色は、この地獄絵図に居住する怪物星から外へ流れる風と焼けるような紫外線放射の活動によって刻まれます。
塵によって締められたような冷たい水素ガスの「山」は、カリーナ星雲の中で新しい星が誕生している現場です。
素晴らしいガス柱は、星雲内で最も熱い新生児星からの紫外線放射によって侵食されています。
星雲内に点在する「誕生の柱」のうちの1つの頂上に至るクローズアップ眺めは、星が柱の内部で生まれている明白な証拠を明らかにします。
また、ジェットが、柱の中に隠されている誕生したばかりの星から放たれています。
これらの星のジェットは、新星の出生の普通のサインです。
星形成プロセスでこれらの星は、星が誕生した巨大な雲の最後の痕跡である周辺の物質を刻んでいます。
これらの映像は、ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラで撮られた48コマから組立てています。
ハッブル映像は、イオン化された水素に照らして撮りました。
色情報は、チリのセロトロロ・アメリカ連合天文台で得たデータが追加されました。
赤は硫黄、緑は水素、青は酸素の放出と一致します。
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