今日の宇宙画像は、ブラックホールです。
そもそも見ることができないブラックホールが、どうして見つけることができるのでしょうか?
見えないものを見るときには、その周囲の動きが見えないものの存在を示唆します。
ブラックホールも同じで、そこに落ちるガスや塵などの物質が互いにぶつかって強烈な熱を発します。
それがX線を放つので、光学で見えないものの高温を検知するチャンドラX線宇宙天文台のような観測が、私たちに『見られる』ように具象化します。
X線や紫外線、赤外線、電波の観測データは、光学で得られない、つまり、私たちが見られないものの存在を示してくれます。
ですから、同じ天体でも光学とまったく異なる様相を見せます。
これらの多種にわたる観測データの重ね合わせが、天文観測を前進させ続けます。
これまでの観測では、ブラックホールの周辺には、必ず高温を発する渦巻く円盤が存在しています。
つまり、周囲を渦巻かせるブラックホールは、極論するならば、台風の目に似ているとなります。
台風の構造の解明が、案外ブラックホールを知る早道になるかもしれません。
ということは、外れることが多い気象庁は、宇宙論を極めることで面白いように的中する天気予報をしてくれるかも・・・それを求めることは、天地動乱に等しいことでしょうけれども・・・
それでも、気象学と天文学とは切っても切れない縁なのです。暦の基本は気象庁が作っていますよね。そして、暦は、天文に基づいています。
地球の怪物、台風やハリケーンが、宇宙の怪物、ブラックホールを模しているとしても不思議はありませんね。
天文学者が、ブラックホールが存在するという証拠を見つけるまでの長い間、これらのエキゾチックな対象は想像力を駆り立てました。
21世紀になって科学者は、ブラックホールが実在するという証拠を持つだけではなく、個々のブラックホールの例と宇宙での存在個数について驚くべき発見をし続けます。
物質が崩壊する場合は常に、ブラックホールが作られて、たとえ光であってもその高密度に閉じ込められ逃れることができません。
ブラックホールを定義するならば、その引力がそれほど大きく十分に近い距離では、宇宙で最も速い光でさえ逃げることができないということです。
その範囲については、「事象の地平線」と呼ばれる言葉があります。
私たちのような外部の観察者は、事象の地平線よりブラックホールに接近して生じる事象を常に見ることができません。
事象の地平線の上を通過する物質が全て永久に失われる場合、天文学者はどのようにブラックホールを見るのでしょうか?
光がそれを逃れることができないので、誰もブラックホールを決して見ることができません。
しかし、ちょうど事象の地平線の外側で光を発するので見つけることができます。
物質には、常に若干の回転の量があるので、ガスと塵のような物質がブラックホールの方へ落ちるとき、降着円板と呼ばれる周囲を渦状に取り囲み周回する構造で渦巻きます。
軌道速度が、このディスク内でそれぞれの場所で異なり、摩擦がガスを加熱します。
ブラックホールの近くで温度は、熱い赤や熱い均一な白以上になります。
ガスは、「強烈なX線」になって、X線光線の豊富な量を放ちます。
そのような高温は宇宙で非常に珍しいので、X線望遠鏡の活用は、ブラックホールを見つけて研究する優れた手段です。
ブラックホールには3種類あって、規模と質量以外に関しては、お互いにかなり類似しています。
それでは、宇宙にはどのような異なる大きさと質量のブラックホールがあるのでしょうか?
それについての全ては、ブラックホールがどこでどのように生まれるかに依存します。
現在まで観測された多くの例の中で、少なくとも2種類、星のブラックホールと超質量のブラックホールを「見て」います。
私たちは、21世紀に入ってからSFの領域に属するような、とても素晴らしいブラックホールの興味をそそる話題を探検し始めました。
実際、それらは確実に物理学の現実に根ざしています。
科学者は、ブラックホールの周辺でその理論とアイデアをテストするために、チャンドラなどの観測機器を使うことで、これらの肝をつぶすような対象の実態に驚き続けています。
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