2008年7月29日火曜日

宇宙の小さな旅・第11回・初めて太陽系外惑星の大気圏を測定した




 ハッブル宇宙望遠鏡は、太陽系外惑星の大気圏で、高々度の霞または雲の最初の鮮明な証拠を見つけ出しました。
 この発見は、天文学者が『熱い木星型』と呼ぶ巨大な惑星のクラスのより深い知識を明らかにします。
 この15年にわたって、天文学者は、他の星の周りで270以上の惑星を発見しました。

 灼熱の質問が、当然あります。
 これらのいわゆる太陽系外惑星は、どのような状態なのでしょうか?

 そう、発見されたそれらのほとんどは、私たち太陽系の最も大きい惑星である木星の数倍という、実際に巨大なガスの世界です。
 他は、私たちの惑星地球より数倍大きいか、それよりも小さい岩石型や凍っている世界です。
 私たちは、まだ惑星地球と環境が類似している世界を発見していません。

 掃天観測用高性能カメラ(ACS)を使って、ハッブル宇宙望遠鏡は、星のHD 189733周辺で2006年に魅力的な大きいガスの惑星を観測しました。

 天文学者たちによる非常に高精度な観察の分析で、 このHD189733bという星にある惑星が、その超高層大気圏約1000kmの高度範囲に広がる暗い霞層を持っていることが示されました。
 このガスの惑星の大気圏は、摂氏およそ800度です。
 この種の惑星を天文学者が『熱い木星』という理由は、この惑星のように親星の近くで高温の世界にあるからです。

 この惑星の霞は、たぶん、金星と土星の月タイタンで既に知られている直径1000分の1ミリメートルに圧縮された粒子に類似しているかもしれません。
 それらの存在は、このHD 189733bの惑星上空が、地球上で産業汚染された都市から見る赤い霞んだ日没のように見えることを意味します。

 また、この星は、私たちの太陽の4分の3ととても小さいのに加えて、この惑星が太陽系の木星よりも大きいという特別な惑星体系です。
 従って、惑星が星の前を通過する時に、非常に正確な測定を可能にし、さらに星からの光が広い範囲の部分で完全に覆い隠されます。
 つまり、皆既食に似た現象で観測できるのです。

 私たちが、地上から食を観察するとき、大気が明るさの正確な測定を非常に困難にします。
 しかし、宇宙からならば、遮るものがないので正確な計測ができます。
 その対象が、月や太陽だけでなく、このような遠くの星についても言えるのです。

 また、このHD 189733b観察の特別なところは、科学者が、検出器の中に多くのピクセルで光を広げたことです。
 それは、検出器上で星を示す光の小さな点というよりも、むしろ、星明りは、掃天観測用高性能カメラの『回折格子プリズム・モード=グリズム・モード』を使ってスペクトルに広げられました。

 それは、検出器の広範囲を占める非常に多くのピクセルになるけれども、色を広げて正確な測定を可能にします。
 従って、非常に多くの色で、星明りの明るさや明るさの減少を測定することができます。

 このように、別々の色で別々の測定ができることは、大気圏の自然を特徴づけることができます。
 霞を検出するために、天文学者は、実際、数多くの検出作業をする必要がありました。
 この努力が本当に可能だった理由は、HD 189733bの軌道を真横でほとんど見られる私たちが有利な位置にあるからです。
 そして、この真横の位置からの観測では、2日毎に惑星が実際に、その親星の顔を横切っています。

 また、その通過が起こるとき、星からの光のいくつかの少ない部分が、地球に着くために惑星の大気圏を通り抜けなければなりません。
 この過程のため、惑星の大気圏の構成がユニークな指紋のような光へと類別されます。
 天文学者は、それで星の光のスペクトルで、この指紋を見ることができます。

 天文学者は、惑星の大気圏で、ナトリウム、カリウム、水の鮮明なサインを見るのを予想していました。

 これらが見られなかったという事実は、それらのサインが、赤く色づけされた高い雲または霞によって覆い隠されていたという結論に導きました。
 科学者は、この惑星の霞は、多分、鉄とケイ酸塩の縮合物で1000分の1mm未満の小さい粒子から成っていると思っています。

 太陽系外惑星が、約15年前最初に発見された時、ほとんどの専門家が、これほど迅速に系外惑星の秘密を明らかにし始めるとは、予想していませんでした。
 これらの新しいハッブル観察は、太陽系外の素晴らしい惑星について、私たちが理解を深められる重要な新しいステップです。

 誰が、これらの遠い世界について、ここ数年に何を検出するか知っているでしょうか?



今日の拡大画像


宇宙の小さな旅 「第11回・初めて太陽系外惑星の大気圏を測定した」 コスモス・ビジョン


惑星テラ見聞録



ハッブル宇宙望遠鏡 太陽系外の惑星 熱い木星型 ホット・ジュピター 宇宙の小さな旅 コスモス・ビジョン

2008年7月28日月曜日

今日の宇宙画像・宿命・星誕生で荒れ狂う天の川の内部




 今日の宇宙画像は、私たちの住む天の川銀河を知るシリーズの2日目です。
 主題画像、関連画像、ビデオは、私たちが普段目にする夜空の天の川の光景ではありません。
 スピッツァー宇宙望遠鏡による赤外線の目で見た天の川です。
 鮮やかな色彩に目を奪われがちになりますが、点のように写っている天の川の星は、オリジナルの40メガバイトを超す画像で、一つ一つ数えることができるほどです。
 また、これまで一つの光の点に見えていたところが、いくつもの星の光の集まりとして現れています。


 さらには、厚い宇宙塵雲を赤外線の目が透過しているので、大規模な星があちらこちらで誕生しているのが手に取るように見ることもできます。
 関連画像でわかるように、オリジナル画像は、天の川を16分割しています。ビデオは、それを横一列に組み直して長尺録画しました。
 全天のわずか2度×120度の空範囲ですが、それでも天の川銀河の50%以上を最高解像度・最高感度で見ることができました。


 これらの画像で、識別できる生まれたばかりの星は、私たちの太陽よりも10倍以上も大規模、つまり、重たい星々で、宇宙時間尺度で長くて数千万年と非常に短命です。
 これらの画像に現れない太陽のような星々もあちらこちらで誕生しています。そしてその数は、これらの画像で識別できる大規模な星よりも遙かに多いのです。


 私たちと同じ町内(例えば、天の川を日本列島規模とするならば東京都千代田区永田町の範囲)とも言えるオリオン星雲の中でも、ハッブル画像で生まれたばかりの太陽のような規模の星の揺りかごを10個以上視認することができます。
 それらの赤ちゃん星の揺りかごについては、この天の川を知るシリーズで後日見てみたいと思います。


 僅か1500光年の町内で、太陽のような規模の星の赤ちゃんが豊富なことは、生命の子種に溢れていると言えるでしょう。


 太陽が誕生して45億年、当然同時期にこの天の川でも4000億個を単純に割るならば毎年90個の星が誕生し、半数以上が太陽のような規模の星でそのうち最低の20%に地球型惑星があると推定するならば、生命誕生の奇跡が天の川銀河の中でもどこの馬の骨かもわからないようなちっぽけな私たち太陽系の、さらにに吹けば飛ばされる微塵の惑星地球だけの40億分の1とは、totoのBIGの確率よりも悲惨な天地がひっくり返った非もしくは超科学的確率になります。(日頃文節の長い英文に苦しめられているため、たまには、英訳で苦しむくらいの日本文にしてみました。)


 この宇宙で、いや、もっと狭いちっぽけなこの天の川銀河の中で、生命が居るのは惑星地球だけという天上天下唯我独尊は、宇宙の常識から見るならば『傍若無人』『自己中心』の天然見本とも言えるでしょう。


 宇宙は、『傍若無人』『自己中心』の惑星地球の知的生命体だけのためにあるのではありません。


 私たちの宿主銀河、天の川は、そのようなことも伝えようとしています。



今日の宇宙画像 「宿命・星誕生で荒れ狂う天の川の内部」


惑星テラ見聞録



天の川銀河 星の誕生 地球外生命 今日の宇宙画像 惑星テラ見聞録

2008年7月26日土曜日

宿命・星誕生で荒れ狂う天の川の内部





 スピッツァー宇宙望遠鏡による44万以上のフレームの継ぎ合わせは、天の川内部起こっている激しい星誕生の肖像を生み出しました。
 地球と太陽系の住民は、ホスト銀河を端から皿を見るような真横の眺めがあります。
 私たちの展望から、天の川のほとんどは、銀河面を囲んで空一面に広がる光のぼんやりした狭い帯に凝縮されます。

 このビデオは、銀河面が5つの構成要素で16区分にバラバラにされた画像をつなぎ合わせて作りました。
 前半が南半球の、中程が赤道中心の、後半が北半球の夜空に浮かぶ天の川です。
 さらに、このビデオは2度×120度の狭い空範囲ですが、天の川銀河の50パーセント以上を示しています。

 映像に広がる赤い霞は、多環芳香族炭化水素と呼ばれる有機分子から生まれ、大規模な赤ちゃん星からの光によって照らされます。
 これらの分子は、地球上で自動車の排気ガスやバーベキュー焼き網の黒こげ等に見られ、どこでもカーボン分子は、不完全燃焼します。

 黒い区画の密集しているところは、スピッツァーの過敏な赤外線の目でさえ、突き通せない宇宙塵雲が覆い隠しています。

 映像を通した白の明るい弧は、大規模な星の保育器です。

 ビデオの中程で濃密に浮かぶ青っぽい白霞は、銀河中央の方の古い星の個体群からの星明りです。

 これまで私たちの太陽系は、外縁に近い星の過疎田舎と思われていましたが、中央と外縁の中間の星の都会だったと、最近わかりました。

 天の川は、真上あるいは真下から見るならば、とても綺麗な渦巻き状の銀河のようです。
 銀河中央から2つの大きな螺旋腕が広がり、それらの螺旋腕からさらに小さな螺旋腕が、小枝のように伸びています。
 私たちの太陽系は、オリオンの小枝の中にあります。

 この映像でもわかるように、天の川銀河は至る所で星の誕生が見られ、宇宙の古参銀河の中でも若人銀河に引けをとらないようです。

 絶えることなく星々が誕生し続けているということは、星を取り巻く惑星も誕生していることになります。
 天の川銀河の4000億を超す星々には、それ以上の惑星があり、地球型惑星は最低でも20パーセントの星にあります。

 宇宙が開闢して137億年、その歴史の中で生命の存在する惑星や衛星は、私たち太陽系の惑星地球だけではない。

 この天の川に、この宇宙に、遍く存在し続けている。


 この映像データは、スピッツァーの赤外線配列カメラで得られました。
 映像は、3.6ミクロンの青、4.5ミクロンの緑、5.8ミクロンのオレンジ、8.0ミクロンの赤の光の4色複合です。


宇宙望遠鏡ビデオ「宿命・星誕生で荒れ狂う天の川の内部」 コスモス・ビジョン


惑星テラ見聞録



天の川銀河 星の誕生 地球外生命 宇宙望遠鏡 コスモス・ビジョン

2008年7月25日金曜日

=政府は宇宙人の存在を隠ぺい? 元NASA飛行士が「証言」=ニュースのほぼ詳細




 以前の宇宙飛行士エドガー・ミッチェルは、イギリスのラジオ番組のインタビューに答えて、UFO現象は現実であるけれども、長い間政府によって隠蔽されていたと言いました。
 ミッチェルは、月を歩いた6番目の惑星地球人です。
 「私は、私たちがこの惑星を訪問されているという事実に接するのに十分な特権を与えられています」とミッチェルは言いました。
 77歳の宇宙飛行士は、フラ・マウロの近くで1971年2月9日に月面を9時間歩きました。

 「UFOについて現実の知識よりも多い否定意識が世の中にあるけれども、それは現実の現象です」と、ミッチェルは付け加えています。
 さらに彼は、続けて、彼がロズウェルの近くで成長し、軍事の世界と情報世界の両方に関係していると言いました。
 そして、「私たちの惑星は、訪問されています」と断言しました。
 「私は、この仕事に多くを没頭し、現実の裏話を知っている非常に信用できる科学者と特定の委員会と特定の研究に深く関係していました。」

 彼は、続けて、ロズウェル事件が「現実に起こった」と言いました。
 なぜそれが隠蔽されてたかを尋ねられた時に、ミッチェルは、それが第二次世界大戦後に遡り起因すると言いました。

 アメリカ合衆国とそして世界中が、これを公表し始めていて、メキシコ、ブラジル、および他の国が、「それらのファイルを公開し始めた」と彼は付け加えました。

 インタビュアーは、これがUFOがあると認めている英国の原因となっていると思うかどうか、ミッチェルに尋ねました。

 ミッチェルは、「時間がどれくらいかかるか知らないけれども、私たちは、何らかの「重大な」ディスクロージャーに向かっています」と応じました。

 ミッチェルは、惑星地球人が、地球外生物がいることを知った時に、天地騒動の狼狽は無いと確信しています。
 「私たちは、宇宙船を設計して地球に帰還したけれども、それらは、訪問者が持っているものと同等なほどに洗練されているわけではありません。」と答えを続けました。

 エイリアンは、私たちを傷つけようとするでしょうか?

 ミッチェルは、「いいえ、そのような意思もなければ、敵対的でもありません。」
 「もし、彼らが敵対的であるならば、私たちは今ごろ壊滅しているだろうし、それが、現実の意思としてそうであったならば、私たちは防御できる技術も態勢をも全く持っていなかいことは、かなり明らかです。」と話しました。

 エイリアンは、どのように見えますか?
 ミッチェルは、私たちは既に全く映像を見たと言っており、そして、彼らは「私たちにとってかなり奇妙に見える小さい人」であると述べました。

 ミッチェルは、マサチューセッツ工科大学より航空学、宇宙航行学の理学博士学位を授与されています。
 彼は、アメリカ海軍の航空母艦のボン・ホーマー・リチャードとタイコンディロガから飛行機を離着陸した経験のある海軍パイロットです。
 さらに彼は、有資格の研究パイロットであり、海軍の研究パイロット学校で教えました。
 ミッチェルは、また意識と超常現象に興味をもっています。
 彼のアポロ14号の飛行の間に、彼は、地球の友人と私的なESP研究を実施し、1993年に、非営利的な研究所の認識論科学(IONS)を設立しました。
 研究所は、主流科学が非生産的と断言する分野についての研究を実施し、後援するために設立されました。

NASAの公式コメント
 「NASAは、UFOを追跡しません。NASAは、この惑星上や宇宙のどこでもエイリアンの生命について、どのような種類の隠蔽にも関係していません。ミッチェル博士は、偉大なアメリカ人であるけれども、私たちは、この問題について、彼との意見を共有しません。」


 以上が、時事通信が配信した数行の記事の詳細です。

 このような内容が含まれているにもかかわらず、また、ミッチェル元宇宙飛行士のインタビューが10分あまりにも及ぶにもかかわらず、時事通信は、たたった数行で、興味本位を先導するするようなニュースを配信しました。
 従って、一部のポータルサイトのニュースコメント欄では、気ままな書き込みで埋め尽くされており、まさに隠蔽集団の思うつぼの配信になったと言えるでしょう。

 元日刊新聞記者で週刊新聞の編集長の端くれであった身としては、ラジオ番組のインタビュー内容を都合のいいように超短く配信した記事であり、報道機関ならば、最低でもミッチェル博士に番組でのインタビュー内容について踏み込んだ取材をしてから配信すべきであったと苦言を呈したいと思います。

 このように瞬間に反応し思いつきで記事にしたりしたので、ジャーナリストを廃業する身になったのですが・・・志はブログとホームページで少し鬱憤を晴らしています。


 天の川の超新星爆発を鑑賞していたのに・・・時と場合を考えて記事にしてもらいたいと、愚痴の一つを表明させてもらいました。

明らかにされる天の川の内部の美しさ

 今日の宇宙画像は、動画も含めて100億光年先に傾きかけていましたので、非常に身近な10万光年の話題です。
 そう、私たちの天の川銀河についてです。
 天の川銀河を散歩してみたいと思いましたので、静止画と動画で少し続けます。
 今日は、ホンの2万光年から3万光年ほどのところにある銀河中央付近についてです。
 気持ちさわるならば、化石時代よりは新しい縄文時代よりも少し近代に近い弥生時代よりも、もうちょっと現代に近い天文学の卑弥呼時代とも言えるあたり、つまり、今を遡ること50年前の時代の発見の蕾が、今年、開花しました。
 有って不思議はない物が、今年まで見つけられずにいました。
 机の中も箪笥の中も探したのに、引っ越しをした後から出てきたハートのエースの片割れというような天文学での発見です。
 春一番の頃に解ったのですが、停滞していた今日の宇宙画像では、もうすぐお盆ですねぇ~になってしまいました。
 自称釈尊の弟子という方々の稼ぎの時間ですね。でも確か古からの伝えによると、釈尊は弟子を養成しなかったはず・・・いつの間にか自称の弟子がそのまた弟子を養成し、いつの間にか釈尊よりも偉くなっていますなぁ・・・
 本文が短いので、前説を少し長くし季節の話題にもちょっと寄り道しました。



 私たちは、太陽を含むおよそ4000億の星を宿す円盤形の天の川銀河に生きています。
 それらの星の多くと星の間の濃いガスの多くは、銀河中心から外へ螺旋を描く大きい腕に集中します。
 天文学者は、天の川とその渦巻く腕の地図を作るために、数十年間働きました。
 天文学者たちは、まさに、地球から銀河中心の向こう側で新しい螺旋腕を発見しました。それは、銀河中心に近い側の既知の螺旋腕の事実上の対をなすものです。
 銀河の中央の近くで穏やかに回転している2本の対等な螺旋腕を伴って、従って、天の川は美しい左右対称を見せます。


 私たちの銀河は、多数が考えたほど乱雑でありません。
 今回発見したものは、哲学の陰陽の様に、若干のバランスと順序の証拠になりそうです。
 天の川には、他にも銀河の円盤内で外の遠くへ伸びる大きい螺旋腕があります。
 今回の調査は、銀河中央に最も近い2つの腕に集中しました。

 50年前、電波天文学者は、私たちの視線に沿って天の川中央からおよそ10,000光年伸びる螺旋腕を発見しました。
 その腕は、毎秒50キロメートル以上で中央から離れて広がっていることが突き止められ、また、3キロパーセク(3kpc)が10,000光年に等しいので、その腕は「展開する3キロパーセク(3kpc)腕」と名付けられました。(今日の宇宙画像では、この記事で以下の説明の関係上、呼称として「展開する1万光年腕」と表記します。)(参考。1parsec=3.26光年=約30兆km)
 展開する1万光年腕は、およそ1000万の太陽に相当する大部分が水素原子と分子のガスを含んでいます。


 この画像は、天の川の構造について最新の眺めを図解しています。
 最近降格した定規座と射手座2つの小さい腕が、より明瞭でなくて主要腕の間にある一方、盾座-ケンタウルス座とペルセウス座の銀河の2つの主要な腕が、厚い中央の筋の端にくっついているのを見ることができます。
 主要な腕は、若い星と古い星の最高密度から成っていて、小さい腕は、主に星形成活動のガスとポケットに満ちています。
 この画像にも、天の川内のガスの調査で電波望遠鏡によって発見された新しい螺旋腕、「遠い展開する1万光年腕、向かい側の3キロパーセク腕」が含まれています。
 この腕は、2つの主要な腕より短くて、銀河の筋、バーに沿ってあります。
 それは、銀河中心の近い側の有名な「展開する3キロパーセク腕、こちら側の展開する1万光年腕」の事実上の対の片方です。


今日の宇宙画像 「明らかにされる天の川の内部の美しさ」


惑星テラ見聞録



天の川銀河 展開する3キロパーセク腕 ハーバード・スミソニアン天体物理学センター 今日の宇宙画像 惑星テラ見聞録

2008年7月23日水曜日

北京オリンピックが真似できない惑星地球人の笑顔と踊り-2008



 これらの人は、何をしているのでしょうか?
 答えは・・・・・・踊っています。
 地球で多くの人は、幸せな時を示すことがあります。そして、その幸せを表す1つの方法に踊り、ダンスがあります。
 幸せと踊りは、政治的な境界を超越し、実際、全ての人間社会に起こります。
 この画像は、マット・ハーディングが地球の多くの国を訪ね、踊り始めて、その結果を映像化した中のスナップショットです。
 このビデオは、たぶん、地球中の至る所の人が、単一種族の一部として共通の絆を感じる劇的な例です。
 幸せは頻繁に伝染し、ほとんどの人々は、これらのビデオを見ると自然に微笑むことでしょう。

 地球を駆け巡って、ただ、踊るだけ。しかも、ワンパターンの決して上手いといえないダンス。
 そんなビデオですが、引きずり込まれました。

 そして、考えさせられました。

 今年の聖火リレーに無かったもの・・・笑顔・・・世界の・・・地球人の・・・笑顔・・・でした。

 その不足を補ってあまり余るビデオです。

 けれども近づく北京オリンピックは、この世界の笑顔と踊りに遙か遠い催しになりそうです。



 ビデオは、実際に真実として、マットができるただ一つのダンス(のようなもの)で、見ない方が・・・とも言えないでもないような踊りにあふれています。
 マットは、彼の下手なダンスが、本人は実際にそんなに興味深くないけれども、他の人には、その粗悪さが逆に非常に素晴らしさを伝えていると実感していました。
 マットは、奇特なスポンサーに、世界中をもう一度旅行し、訪れた地でその場に居合わせた人々とダンスの輪を記録したいと伝えました。

 その結果が、「惑星地球人の笑顔と踊り2008」のビデオ記録になりました。


 洗練された舞踏は、深い感銘を与えますが、羨望に笑顔は生じません。
 マットのダンスは、心からの笑顔にあふれる人々が囲みます。

 あなたは、そのような笑顔に囲まれていますか?

 私・・・ですか・・・犬たちのお愛想に囲まれてはいますが・・・遠い世界のようにマットに熟視の眼差しを突き刺しています。
 ですから、80枚の画像と3本のビデオを備えて今日の地球画像を作り上げました。

 今日の地球画像は、停滞していた静止画の更新を一挙に飛び越すほどの画像で占めました。やるときは、徹底的にやるのです。当然、やらないときは徹底的に停滞します。

 そんな当サイトですが、皆様の笑顔に合いたくて少し初心に返って静止画の更新を続けたいと思います。これからもどうぞよろしく。


今日の地球画像 「北京オリンピックが真似できない惑星地球人の笑顔と踊り-2008」


惑星テラ見聞録 ホーム


世界で踊る 幸せと踊り マット・ハーディング 今日の地球画像 惑星テラ見聞録

2008年7月22日火曜日

こうしてハッブル画像が現れる




 私たちは、想像できない規模とほとんど無限の美しさを秘めた宇宙に住んでいます。
 
 どのように、星、銀河、星雲からの光が、長年にわたって私たちに影響を与えた華々しい画像として作られるのでしょうか?

 あなたは、これらの美しいハッブル画像を見てそして、それらがどのように作られたと思いますか?
 遠くの物体からの微かな光がハッブルによって検出された後で、何がそのように生じるのでしょうか?
 宇宙で捉えられた光が、ポスターやコンピュータのスクリーン上で、どのようにして華々しい色彩映像に変換するのでしょうか?
 澄み渡った夜に天を見上げるとき、私たちは数千の星からの光を見ることができます
 私たちの目は、素晴らしい探知器ですけれども、現実としてに非常に制限されています。
 私たちの目は、宇宙の遙か遠くを熟視するのに十分に敏感ではありません。
 また、私たちは僅かな可視光を見ることができますが、ハッブルのように紫外線や赤外線の明りを見ることができません。
 本職の天文学者のみならず、私たちにとってもハッブル宇宙望遠鏡は、宇宙を徹底調査できる刺激的な存在です。

 地球より上に600kmの有利な位置にあるハッブルは、私たちの宇宙の窓です。
 遠くの物体からの光が私たちの方へ発するとき、ハッブル画像を作る旅行が始まります。
 宇宙の広大な距離を横切って旅行した後で、それらの光がハッブルの幅2.4メートルの鏡に捕らえられます。
 光は、その時、デジタルカメラに少し類似したCCDチップによって光子が電荷に変えられハッブルのいくつかのカメラの1つに送られます。
 たとえば、掃天観測用高性能カメラ(ACS)には、1600万以上の画素または『ピクセル』があります。
 光を収集するために、これらは小型の「バケツ」として作動します。
 カメラは、その時、どれくらい光がそれぞれのバケツ、ピクセルでの電荷を捕らえられているか、そして映像を出力するかを読みます。
 この情報が、アメリカとヨーロッパのアーカイブで記憶される一連の符号化した数字として地球にその時送り返されます。

 ハッブルのカメラ映像は、異なるフィルターで宇宙の姿を捉えています。
 これらは、遠い銀河と星雲の種々の部分に続くかもしれない異なる物質的なプロセスに特有な光の選ばれた特定の波長です。
 フィルターのそれぞれが、色を割り当てられた単色のグレースケール映像を結果として生じます。
 この色は、いつもはこれが必ずしも真実でないけれども、だいたいフィルターの実際の色と一致するために選ばれます。
 そして、2~6のフィルターを掛けられた映像が、最終的な色彩画像を創出するために組み合わされます。
 例えば、衝突しているアンテナ銀河の色彩眺めは、以下のようにして作られます。
 ハッブルは、銀河内で異なる構成要素を明らかにするために赤、緑、青のフィルターで、この衝突しているペアの像を造りました。
 各フィルター映像の見方としては、たとえば、青い光が、宇宙の衝突によって引き起こされる乱暴な星形成を見せている一方、赤い光は、古い星と熱烈な水素ガスから来ています。
 赤、緑、青の画像は、最終的な複合色彩画像を生み出すために組み合わせられます。

 画像を作る際の挑戦の一つは、微かな光から超明るい天体まで、その自然な明るさに莫大な範囲があり、天文画像が、私たちの目とコンピュータ・スクリーンにそれらの完全な中身を示すことができないほど情報が豊富であるということです。
 自然は、1つの写真に捕らえづらいかもしれず、私たちのほとんどは以下のような状況に遭遇しています。
 あなたが景色の映像を撮ろうとすることを想像してみましょう。
 例えば、空の明るい部分または植物のより暗い部分を捕らえることができるけれども、めったに両方を一緒に撮ることはありません。
 私たちが全ての微妙な違いを見ることができるように、画像処理スペシャリストの仕事は、一緒に明るさのこの範囲を要約することです。
 ハッブル画像の専門家は、専用のプログラムを使います。そして、私たちの目が解釈できる素晴らしい高品位の画像を生産するためにESA、ESO、NASAによって創始されました。

 ところで、私たちがハッブルを通して見ているのならば、私たちの目で見るものなのでしょうか?
 それは、本当でもあるしそうでもないとなります。
 例えば、葉巻銀河の画像は、ハッブルが可視光で見るものです。
 望遠鏡を通して見るときでも、私たちの目はこの遠くの物体からの微かな光を見つけられるほど、実際は十分に敏感ではありません。
 ハッブルの計器が、どんな遠くの微かな光でも私たちに見せることができるのは、集中した期間(時間)に渡って光を集めて合算することができるからです。
 そして、それは、私たちの目が行えないことでもあります。

 さらに、若干の望遠鏡は、私たちが目で見ることができない波長を『見る』ことができます。
 ハッブルの多色波長眺めは、私たちの目または全ての一つの望遠鏡で見ることができるより、より多くを私たちを見せます。
 葉巻銀河の画像の一部は、スピッツァー宇宙望遠鏡の赤外線光とチャンドラX線天文台のX線光で作られました。

 宇宙という自然は、私たちの突飛な想像力をものともせずに、驚きを示し続けています。



「時空の旅・ハッブル遺産編 こうしてハッブル画像が現れる」 コスモス・ビジョン


惑星テラ見聞録




ハッブル宇宙望遠鏡 宇宙画像の作り方 NASA コスモス・ビジョン 惑星テラ見聞録

2008年7月7日月曜日

今日のビデオ・120億年前の星の爆発誕生銀河。魔女の宅急便・風の丘




 今日の宇宙ビデオは、時空の旅第7回の予告編のようなものです。
 宇宙は、重力レンズ作用に満ちています。
 そう、地球から遙か遠くの100億光年も離れている銀河さえ、手に取るように見せてくれるのが重力レンズ作用です。

 ハッブル宇宙望遠鏡は、120億年前の銀河、つまり宇宙がまだ二十歳未満、つまり未成年だったかもしれない時代の銀河の様子を捉えていました。
 なお、未成年時代の出産過多に関する一部の抗議は、当方の関知しない時代のことについてですので、ご了承願います。


 重厚なBGMは時空の旅で用いますので、予告編では、明るい音楽をと思い魔女の宅急便から風の丘をオーケストラの様々な楽器の組み合わせでアレンジしてみました。
 こうしてハッブル映像と組み合わせてみると、アニメソングもオーケストラアレンジすることで案外合うものだと一人合点しています。5分ものにしようと2分ものを作曲してみたのですが、聞かない方が身の為になったので3分の賞味期限内に収めました。


 星誕生のドラマは、天の川銀河で私たちの周辺においてそれ自体の全面を明らかにしています。
 けれども、星は、必ずしも私たちが今日それらを見るような道のりで生ずるとは限りませんでした。
 ユニークで期待を掻き立てる対象が、ハッブル宇宙望遠鏡やケック望遠鏡などの多くの主なX線、光学、赤外線望遠鏡で研究されました。

 北の星座山猫座内の遠くの銀河集団で発見された後ろの明るい不思議な弧が、これまでに見られる星形成領域として宇宙で最も明るくて、最も熱くて、最も大きいものであることがわかりました。

 詳細な観測で、山猫集団内に不思議な弧の範囲を見ることができました。
 携わった天文学者たちは、誰もがその対象の種類を見極めることができませんでした。
 未確認のスペクトルは、観測の天文学者にとって、本当に稀有の挑戦です。

 いわゆる山猫座の弧は、小さな望遠鏡で見られる近くの星誕生域の原型であるオリオン星雲よりも、100万倍明るいものです。
 新しく確認されたメガスター集団は、私たちの銀河での同様の星よりも2倍熱くて100万の青白い星々を含んでいます。
 それらは、宇宙時間尺度で、一瞬の僅かな時間の生涯です。
 弧は、銀河集団の遙か遠く約120億光年離れたメガ星団の伸ばされ拡大された映像です。
 これは、宇宙が20億才未満だったとき、遠い源が存在したことを意味します。
 弧は、銀河の集団によって作り出される重力望遠鏡のおかげで見えるようになりました。
 銀河集団に隠された莫大な質量は、その後ろの山猫座弧からの光を拡大し曲げます。

 これは、クェーサーや極めて不安定で捉え難い物体の新しい種類ではありませんでした。
 それは、よく知られている天の川銀河での星誕生域のオリオン星雲にむしろ似ていました。
 けれども、形容しがたいほど素敵で華々しいオリオン星雲の相似体だったのです。

 オリオン星雲には、星雲を照らしイオン化する紫外線を提供する、4つの非常に明るくて熱い星のよく知られている「不等辺四辺形」があります。
 山猫座弧は、約100万のそのような大規模で熱い星を含んでいるようです。

 地球時間尺度で短い生涯を終えようとしているハッブル宇宙望遠鏡は、未踏の宇宙について明らかにした掛け替えの無い世界遺産です。


 静止画の詳細と拡大との遭遇は、今日の宇宙画像の2005年9月18日号を参照してください。
 サイトの重力レンズを使わない辿り方としては、ホーム、更新し忘れている宇宙探査・地球外生命インデックス、ハッブル宇宙望遠鏡インデックスから該当するページへの移動になります。
 重力レンズ効果利用の場合は、http://the-cosmos.org/2005/09/2005-09-18.html をアドレス欄にコピペしてワームホール移動してください。


今日の拡大画像


「宇宙望遠鏡ビデオ 120億年前の星の爆発誕生銀河。魔女の宅急便・風の丘」 コスモス・ビジョン


惑星テラ見聞録



原始宇宙の銀河 ハッブル宇宙望遠鏡 宇宙遺産 魔女の宅急便・風の丘 コスモス・ビジョン 惑星テラ見聞録

2008年7月6日日曜日

カラフルな水星画像について



 2008年7月3日にNASAが水星の画像を公開したけれども、あまりのカラフルさにそれが本当の水星の姿と誤解している人が少なくともいるようです。

 今日の一枚は、毎夜のように見慣れている月の一面を見せる画像です。

 先の水星の画像も、種明かしするならばこの月の画像のようなものです。
 残念なことにNASAが、そのカラフルな水星の画像の詳細について触れていないものですから、日本のマスコミも画像説明をスルーパスしていました。

 ニュースサイトのコメントを見ていて、あらまぁと思って過ごしていましたが、少しばかり触れないといけないかなぁとも考え直したので、ブログの更新を兼ねて今日の一枚を取り上げてみました。

 画像の説明で、月とあるところを水星に入れ替えることで、先の水星のカラフルな画像の大まかな説明に置き換えられると思います。


 現代のデジタル・カメラで撮られた月の映像は、実際に多くのカラー情報を含んでいます。
 そして、画像処理ソフトウェアで強化されるならば、科学者が、地球の唯一の天然衛星の化学組成と地質歴史について深い考察を可能にします。
 たとえば、この画質を向上させられた映像の画像上の中央では、月の静の海で青い色は、チタンが豊富な玄武岩の存在によります。
 左側に至るまでの月の平穏の海で黄褐色の色は、鉄分の豊富な溶岩を示します。
 画像中央左に見える暗い黄色のダイヤモンド形のアリスタルコス高原は、一種のオレンジ硝子で覆われていると思われます。
 地質学的時間尺度の中で測定された最近の衝撃噴出物は、明るいか月の海の地域より色彩でより明るく見えます。
 この画像は、スコットランドのエルギン、モレーから2007年12月24日に撮られた満月写真を基にして強化されました。


今日の拡大画像



 余談ながら、当ブログやホームページに関する感想や意見も、アーカイブから関連するものを継続して追わず自らにだけ我田引水できるところを揚げ足とって書き込む方がいるようですが、その後に継続して訪れる様子も無いその場の殴り書きと看做せるものが多くあります。いわば鬱憤晴らしの書き込みとでも言うのでしょう。そのようなものは見つけ次第消していますし消し続けます。
 本ブログとホームページに掲載したものは、その後に完全に間違いであったとわかったとしても、どこぞのブログのようにさりげなく書き換えたりしません。恥は恥としてさらします。今後の教訓のためにも・・・どこぞの国のように面子にこだわってはいませんので。
 人間だもの間違いのひとつや百、無けりゃあ人間やめています。


 しばらくページを更新すると予告しておきながら、放っていますが、サウンドのアレンジが楽しいものですから義務化した更新から趣味の領域に避暑しています。皆様には、ストリングスと津軽三味線尺八のトンでもはっぷんの音色で聴中毒を撒き散らしたことお詫び申し上げます。

2008年7月2日水曜日

時空の旅第6回 宇宙の怪物・ブラックホール。超低音の魅力で全てを惹きつける?




 ブラックホールは、不思議で印象的で魅力的な天体です。
 ブラックホールは、破壊的な実体であり、私たちはその本質を想像することができるだけです。
 それらを調べる唯一の方法は、周囲の環境で相互作用を見ることです。

 ハッブルは、それを見ました。

 天文学者は、それらが非常に大きな星の最終的な崩壊であり、そして、それはそれ自体への供給を保ち、そして、際限なく大規模になると思っています。
 ブラックホールの合併、一部あるいは多くの人々の好奇心を引き起こす言葉の合体では、星々を破壊します。

 ブラックホールの不思議な影響と思われる事象には、構造の引きずり、理解できないガンマ線結果、時間の伸張、光の屈み、ワームホールなどがあり、そして、たぶん、銀河の進化にとって重要な天体なのかもしれません。

 私たちの世界は、非常に強烈な天体に満ちています。ブラックホールによって供給されるクェーサー、莫大な爆風のガンマ線放出は、おそらく2つの超高密度天体の遭遇かもしれません。


 ブラックホールは、宇宙の謎の怪物です。
 それらに出くわすならば、全てのものが飲み込まれ、何も脱出できません。
 したがって、天文学者にとって、ブラックホールの中心は究極的な未知の天体です。

 どんな情報も、ブラックホールの重力拠点から漏れることができません。
 そこにあることを発見する方法が、ありません。
 光さえ、逃げることができません。
 それでは、どのように、私たちはそれらがそこにさえあるということを知ることができるのでしょうか?

 ブラックホールは、直接観察することができません。
 しかし、それらが暴飲暴食する1つ重力があるので天文学者は、ブラックホールの間接的な影響を研究することができます。
 ハッブルの高解像度は、それらの環境に関してブラックホールの劇的な歪み結果を明らかにしました。

 そして、天文学者は、材料が十分にしっかりとブラックホールの回りに詰め込まれるとき、それのベルのような鳴り響きを見つけ出しました。それは、まさに重力によるものではありませんでした。
 それは、地球から2億5000万光年の所でブラックホールによって「作曲」された実際の音色でした。
 ブラックホールを取り囲んでいる物質のディスクを通してそれは鳴り渡っていましたが、その「音楽」は惑星地球人の聴力の範囲が及ばない領域の「音」でした。
 それはBフラット、中央ハの57オクターブも下の音色でした。そう、惹きつけたら逃さない超低音の魅力の持ち主でもあったのです。

 天文学者は、宇宙でシンプルな天体ながらもブラックホールは特異性であると思っています。容量が無く拡張も無いが、無限に高密度です。
 ブラックホールは、太陽の数倍以上の大規模な星の最終崩壊を通じて生み出される可能性があります。
 大規模な星の終焉と崩壊から残される星の遺骸は、自然の力がそれが無限に少ない容量にそれ自身の重さの下でつぶれないようにすることができないほど重くありえます。
 物質が明らかに、無にぎっしり詰まって消えたけれども、それは、まだ強力な引力を用いて、星と他の物体があまりに近くなると引き込みます。

 どのようなブラックホールにも、「事象の地平線」と呼ばれる引返し限界点があります。
 何か、例えば近くの星がこの点を過ぎるならば、引き入れられ決して再びこの世に戻ることが出来ません。
 ブラックホールの事象の地平線は、いわば惑星地球人の親しい言葉に代えるならば、あの世とこの世の境目である三途の川岸です。

 事象の地平線に向けて運の尽きた星は、致命的な螺旋を描く軌道を辿り始めます。
 星がまた更にブラックホールに近づいて、穴に最も近い物質は、星の他の物質よりも大きい引きつける力に見舞われます。そして、巨大な潮の力は、穴に星を吸い込んで伸ばして、それを徹底的に貪り続けます。

 これらの物体にも、時間の経過さえ曲げ減速させて空間と時間をねじらす、より気まぐれな面がまたあります。
 質量による全ての物体は、空間と時間のまさしくその構造を歪めますが、ブラックホールは極端なまでにその効果を発揮します。
 アインシュタインの有名な一般相対性理論によれば、ブラックホールを訪問し事象の地平線の上で飲み込まれることなく浮くことができる勇敢な旅行者は、彼が残した人々よりも若いと気づく時間に結局戻ります。

 おそらく、天文学者が仮説を設けた最も奇妙な物は、ワームホールです。
 ワームホールは、基本的に宇宙の1地点から宇宙の他地点へ時空を通り過ぎる「近道」です。
 多分、ワームホールが存在するならば、通常の空間を通過する光速旅行よりも素早く宇宙の他の地方への旅行をいつかは可能にするでしょう。


今日の拡大画像


「時空の旅第6回 宇宙の怪物・ブラックホール。超低音の魅力で全てを惹きつける?」 コスモス・ビジョン


惑星テラ見聞録


時空の旅 ハッブル宇宙望遠鏡 NASA 宇宙のビデオ コスモス・ビジョン 惑星テラ見聞録 天空の城ラピュタのテーマ曲

哀悼の意

 先日のヤフージャパンのニュース関連で当サイトの中途半端なページと遭遇された方にこの場で哀悼の意を申し述べます。当サイトの更新は、ブラックホールほど貪りません。
 満腹は肥満の元になるのみならず、老廃物と過剰物質の体外廃棄で水環境資源に影響を及ぼします。したがって、当サイトは、空腹を通り越した頃に少食し、地球環境保全に協力いたしております <m(__)m>