2006年10月20日金曜日

太陽系の実相で明らかに土星のリングに浮かぶ地球

 今日の宇宙画像は、ガリレオやコペルニクスが知ったならば、その理論形成が180度変わったかも。
 というほど、大げさではないけれども、この画像を見るならば、地球がいつの間にか土星のリングを周回する衛星月になったような錯覚をするかもしれません。
 この映像データは、土星と太陽の擬似的な食の構図でリングの詳細を見るために得ました。
 その時、偶然にも外リング上に遥か遠くの地球が、土星の衛星月のように浮かびました。
 また、このデータの解像では、新しい土星のリングも発見されました。
 ちょっと幻想的な土星とそのリングですね。



 土星の影の中で、予想外の驚きが、現れます。
 土星を周回しているロボットのカッシーニ宇宙船は、最近、およそ12時間の間、巨大な惑星の影で漂って、食された太陽の方を振り返りました。
 カッシーニは、これまでと違った眺めを見ました。
 最初に、土星の夜側は、部分的にそれ自身の荘厳なリング・システムから反射した光によって明るくされるのを見ることができます。
 次に、リングは、土星に対して輪郭を映し出す時に暗いようであるけれども、この誇張した色彩画像によって、土星とわずかに分散する日光から離れて見るときに、とても明るいです。
 土星のリングは、新しいリングが発見されたほど非常に明るくなりますが、この画像で見るにはとても難しいです。
 それでも、月エンケラドスにある新しく発見された氷の噴水によってつくられるリングである土星のEリングと最も外側のリングが、この画像で素晴らしい詳細を見せています。
 遥かに遠い距離にある地球が、この画像で主なリングの左上に、ほとんど無視されそうな淡青色の点として見えています。


 巨大な土星は、暗黒の宇宙に浮かびながら太陽の反射からカッシーニを影で保護し、これまでに決して見られ無かったリングを宇宙船に見せました。
 それは、今でも未知の微かなリングを明らかにし、その惑星体系世界を一瞬なれども、見せさえしました。

 この素晴らしいパノラマの眺めは、2006年9月15日に、ほぼ3時間に渡ってカッシーニ広角カメラで撮った合計165の映像データを結合することによって作られました。
 全面的な繋ぎ合わせは、9つの広角カメラで得た3列から成っています。この画像は、その一部を示しています。
 視界の色彩は、紫外線、赤外線、透明の各フィルタ映像をデジタル的に合成することによって作られて、それから自然の色ように調節されました。

 繋ぎ合わせ画像は、宇宙船が土星の影の暗闇におよそ12時間漂って得ました。そして、土星の微かなリングを組み立てる微細な粒子について、多くの独特な観察を可能にしました。
 これらの小さい粒子を含んでいるリング構造は、かなり高い位相角、つまり、太陽が像を造る天体のほとんど真後ろにある視聴角度で明るくなります。

 カッシーニは、この期間の間の観察で、月ヤヌスとエピメテウスの共有軌道、そしてパレーネーの軌道と一致する2つの新しい微かなリングを見つけました。

 狭く閉じ込められたGリングが、明るい主なリングの外側で簡単に見ることができます。全システムを取り囲むのは、もっと広大なEリングです。

 噴出物をEリングに粒子として供給するエンケラドスの冷たい水柱が、Eリングの左側端に見ることができ月の位置を表しています。

 内部の主なリングからGリングに至るまでの漆黒上に見られる微かな青白い点は、私たちの地球です。カッシーニは、10億キロメートル以上も離れた外の太陽系の氷の奥から、その生まれ故郷を見ています。

 土星を取り囲む小さい粒状物が、日光と電磁作用によって押し出されます。それゆえに、それらの分布状態が、そこの宇宙環境について多くを話します。


 太陽系の実相で明らかに土星のリングに浮かぶ地球 今日の宇宙画像 2006年10月19日号 詳細ページ


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