2008年9月19日金曜日

カプリコン・1にあらず




 惑星地球初の長期火星地表徘徊探査宇宙船が、2003年6月に打ち上げられた。

 しかし、その打ち上げから遡ること7年あまり前の1976年7月22日深夜、火星の権威故カール・セーガン博士は、彼にとって異常な火星光景のカラー画像に驚愕し、怒声を発した。
 「火星は、こんなじゃない」
 そして、歴史は作られ、今日、権威の失墜を避けるべく偽装が日夜行われている。
 (画像の再公開日と火星画像の最初のカラー画像の作成日を錯誤していましたので、年月日を訂正しました。)
 
 ただ、故人の名誉を鑑みて書き加えるならば、このような発言は、NASA系統の伝聞に限るようである。

 NASAは、その怒声により、権威の希望する火星地表塗装に邁進した。当時は、インターネットはなく、データも偏ったものを公開するだけで済んでいたので、一般人のカラー合成画像の作成は不可能であった。

 歳月の流れが、火星地表の色を定着させ、NASA以外にもESAも協力し、火星の地表色が世間で公然と認識され常識になった。

 そこに、油断が生じたのかそれとも一部科学者の良心が成長したのか、双子の火星ローバーの撮った映像に関しては、一般が馴染みのCCDカラー画像を合成できるデータを公開してしまった。
 広範囲に行き渡っているソフトでは、「追加」や「加算」の合成方式が大半であり、NASAの当事者もそのような中半端なソフトで検証していた為だろう、堂々とCCDフィルターデータを公開してしまった。

 後悔先に立たず、ネットで流失データは消せない。

 NASAの洗脳に心地よく酔っていたサイトは、暴飲が過ぎた上に泥酔して双子の火星ローバーのカラー画像をワンクリックしてしまった。
 とたんに、画面が一変し、見慣れた赤茶けた火星地表と大気が、地球そのものになってしまった。

 カプリコン・1・・・だ。

 サイト管理者は、深い関係のNASAの本心を疑りだした。

 生データをカラー合成しだした。

 NASAの思う壺のカラー画像になった。

 そんなはずはない。

 二日酔いの頭を良薬の濁酒で治し、思考を覚醒してカラーチャートに行き着いた。
 そこに意外なヒントが待っていた・・・

 そして、今日、視線に柔らかな火星風景に遭遇している。


 それもこれも、この火星着陸船がローバーを運んだからだ。
 あなたが合成できる火星ローバーのカラー画像は、カプリコン・1ではない。


今日の拡大画像 2100ピクセル

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