2008年9月20日土曜日
バイキング1号から始まった火星地表カラー画像の偽装を剥がす
先の「カプリコン・1にあらず」で年月日の錯誤をしたために、お詫びを兼ねて最初の火星地表からのカラー画像といわれるバイキング1号のカラー画像を分析してみました。
『火星のこのカラー画像は、バイキング1号が火星着地に成功した翌日の1976年7月21日に撮られました。
火星での現地時間は、ほぼ正午です。
眺めは、バイキングから見た南東です。
赤・オレンジの表層物質が、右下の場合のように、所々で露出するより暗い岩盤一面に、明らかに薄いうわべの飾りを作り上げて大部分の表層を覆っています。
赤みがかった表層物質は、褐鉄鉱(水和酸化第二鉄)かもしれません。
そのような風化産物は、水と酸化する大気がある状態の地球で生じます。
空は、たぶん下層大気に浮遊した赤味がかった浮遊物からの光の散乱と反射で、赤味がかった色合いを与えます。
場面は、異なるカラーフィルターでそれぞれの時間で宇宙船のカメラ・ナンバー 2で3回走査されました。
色の釣り合わせ補助で、2番目の写真が宇宙船の後ろに設置されたzテストチャートで撮られました。
グレーのデータが適合する色になるまで、これらの場面に色データが調節されました。
その後、同じ目盛りが、全場面に用いられました。』
以上が、1997年2月28日に再公開したバイキング1号による火星の最初のカラー画像についてのNASAの説明です。
例によって、NASAのカラー画像を色眼鏡で見る習慣がついた当サイトでは、ワンクリックしてみました。
あら~まぁ~・・・・思った通りに変身してくれましたねぇ。透明な「色眼鏡」で見る火星は、やはり、岩石形惑星地球と似ています。
この画像は、記念すべきNASAの火星地表から撮ったカラー画像の第1号になりました。
NASAの火星地表から撮ったカラー画像の偽装は、こうして始まりました。
複合画像の説明
左側の赤茶の幕の画像が、NASAが1997年2月28日に再公開したバイキング1号の最初の火星地表のカラー画像です。
右側が、同じ画像の赤茶の幕をワンクリックで取り去った画像です。
左下の小さい画像2枚が、色彩について判断できそうなバイキング1号の最初の頃の画像です。
左が、NASAの公開している火星地表とアメリカ国旗などが描かれた画像です。
右が、当サイトで生データのカタログからRGB画像を抽出しカラー合成した画像です。
中央下の画像が、最初の火星地表から撮ったカラー画像の生データを合成した画像です。
全く同じデータから作りましたが、オリジナルの大きさは、CD-ROM配布のために入手に時間がかかるので、カタログからRGBのカラー合成を行いました。
複合画像の感想
これらの画像の比較でも分かるように、最初の火星地表から撮ったバイキング1号のカラー画像に遡って、NASAは、火星地表から撮るカラー画像を赤茶の幕で偽装しています。
また、それらの偽装したカラー画像もワンクリックで幕を取り払えたとしても、偽装するカラー画像でさえも偽装していることが見て取れます。多重偽装と中央下の生データのRGB合成カラー画像から断定できます。
バイキング1号の最初のカラー画像の説明改訂版
『火星のこのカラー画像は、バイキング1号が火星着地に成功した翌日の1976年7月21日に撮られました。
火星での現地時間は、ほぼ正午です。
眺めは、バイキングから見た南東です。
表層に多く見られる赤みがかった物質は、褐鉄鉱(水和酸化第二鉄)かもしれません。
そのような風化産物は、水と酸化する大気がある状態の地球で生じます。
空は、火星特有の砂嵐時期以外は、澄み切っていて、地表から遠くなるに従い紺碧の色合いを見せます。
場面は、異なるカラーフィルターでそれぞれの時間で宇宙船のカメラ・ナンバー 2で3回走査されました。
色の釣り合わせ補助で、2番目の写真が宇宙船の後ろに設置されたzテストチャートで撮られました。
グレーのデータが適合する色になるまで、これらの場面に色データが調節されました。
その後、同じ目盛りが、全場面に用いられました。』
このような画像の組み合わせに至ったのも、先の「カプリコン・1」で年月日を錯誤した怪我の副作用と言えます。気が急いて忘れた頃に錯誤をするものですから、回復する副作用の捻出に苦しむことがあります。
今日の拡大画像 1200ピクセル
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