2006年8月15日火曜日

氷の温泉は、暖かい?それともやはり冷たい?

 今日の宇宙画像は、真夏に相応しい?話題として氷火山の間欠泉です。
 宇宙全体、それほど広範囲でなくとも天の川銀河でも狭い範囲にある太陽系の小さな月に氷の火山がありました。
 惑星地球の常識として、火山は灼熱であり水は沸騰して蒸気に変換されます。
 ところが、氷の火山では、氷を流動水に近く解凍し、間欠泉として噴火していました。
 噴火物は、親惑星を取り巻く広大なリングになって宇宙を漂っています。
 この氷の火山が水を噴火させているところは、土星の月エンケラドスです。
 火山噴火のあるところには、温泉があります。
 ですから、このエンケラドスにも暖かい温泉があるかもしれません。
 暖かいといっても周囲が零下200度の氷の世界ですから摂氏0度の暖かさです。
 身も心も凍り付いている人でも、このエンケラドス温泉で水を滴らせるまで温まることができるでしょう。
 


 この衝撃的な土星の眺望は、アーティストの異国世界における火山の展望の一連のひとつで、土星の内側の月エンケラドスで氷に覆われた間欠泉が、狭い裂け目に沿って噴火します。
 荘厳な柱状噴出が、昨年、明るく光るエンケラドスとの近い遭遇の間に、カッシーニ宇宙船に搭載してある計器で実際に発見されました。
 研究者は、現在、柱状噴出が、遠い月の表面温度73K(摂氏マイナス200度)に比べるととても熱い温度の273K(摂氏0度)に近くて、表面に近い流動水の窪み溜から生じていると思っています。
 直径500キロメートルの小さなエンケラドスが、驚くほど活動的であるという劇的なサインを見せたことによって、これらの氷火山が、惑星地球を超えた向こうの世界に水と生命の起源の捜索で、もう一つの潜在的な場所があることを抱かせます。
 また、エンケラドスの氷火山は、土星の微かなれども広いEリングを作り出している見込みがあります。


 氷の世界の土星の月エンケラドスは、異常に暖かい活発な南極で、惑星との間で珍しい特徴を果たしたかもしれません。
 新しい調査は、エンケラドスが文字通り寝返りを打ったことを示して、月の最も熱い箇所が南極である理由を説明します。
 カッシーニ宇宙船が、氷のジェットと柱状噴出が小さい月の南極の地域から噴出する活発な間欠泉を観測したので、エンケラドスは、最近、科学者の注目を略奪しました。
 それが、そこで起こらなかったならば、科学者たちが説明を試みる謎解きは、どうして熱い場所が極で終わっているのかについてでした。
 研究者は、月の新しい方向づけが、エンケラドス内から表面まで上がっている暖かい低密度物質によって動かされたと提案します。
 類似した作用が、天王星の月ミランダに起こったかもしれません。


 氷の温泉は、暖かい?それともやはり冷たい? 今日の宇宙画像 2006年8月10日号 詳細ページ


 惑星テラ見聞録 ホーム

0 件のコメント: