2006年8月18日金曜日

ついに認知された太陽の隠し子たち。月よりも小さい惑星も誕生。

 今日の宇宙画像は、新しい太陽系の惑星一覧です。
 小惑星が、晴れて惑星に昇格することができました。
 いわば、太陽の隠し子たちが「認知」されたとなります。
 しかし、産みの親育ての親は、もともと子「惑星」として扶養していたのですから、認知したのは、三番目の子惑星の知的生命の勝手な決め事です。
 至極単純明快な定義の決定に2年も費やするとは、三番目の子惑星の知的生命は、よほど暇なのか低脳なのか、開いた口が開きっぱなしになります。
 こんな知性だから、似非宗教にどっぷりと浸かってしまうのでしょう。
 親星太陽が、この画像のような形相をしたくなる気持ちが痛いほどわかります。
 子は、親を超えられないというのが、宇宙の真理になるのかもしれません。



「惑星」と「プルトン」のIAU定義草案

 世界の天文学者は、国際天文学連合(IAU)の後援で、2年の「惑星」とより小さい「太陽系天体」(例えば彗星と小惑星)の違いを定める仕事を終えました。
 2006年8月14日から25日までプラハで開催されるIAU総会で定義が承認されるならば、私たちの太陽系は、12の惑星かそれ以上の惑星を含むことになります。
 新しい太陽系は、優位を占める8つの古典的な惑星システムの他に拡張される新しいカテゴリー(部門、区分)の冥王星のような天体の「プルトン」に、ケレスと3つの惑星が加わることになります。
 冥王星は、惑星のままで、「プルトン」の新しいカテゴリーに関する原型になります。

 地上と宇宙での強力な新しい望遠鏡の出現で、惑星の天文学は、ここ10年に渡って刺激的な発展を経験しました。
 何千年もの間、恒星を背景とする空を移動する惑星に関しては、ほとんど知られていませんでした。
 実際、「惑星(planet)」という言葉は、「放浪者(wanderer)」に対するギリシア語に由来します。
 しかし、今日、私たちの太陽系外の領域で新しく発見された大きい天体のホストは、「惑星」についての私たちの歴史的な基礎定義に挑戦を提示します。

 一見して、人は、惑星が何であるかについての定義が、大きくて丸い天体のことといとも簡単に思うでしょうし、実際にそうです。
 しかし、それと同時に人は、「下限は、どこになるのか?」と尋ねることもできます。
 その時、答えに窮します。

 小惑星が、惑星になるには、どれほど大きくてどのような球体であるべきなのでしょうか?
 それだけでなく、惑星の「上限」はどこになるのでしょうか?
 例えば、褐色矮星や恒星に相応しいと分類されない惑星は、どれくらい大きくあり得るのでしょうか?

 現代の科学は、太陽を軌道に乗って回っている天体が、恒星の背景に対して移動するように見えるという単純な事実よりも、むしろ非常により多くの知識を提供します。
 例えば、最近では、私たちの太陽系の外の範囲で、冥王星よりも大きい天体の新しい発見につながりました。
 これらの発見は、それらを新しい『惑星』と考えるべきなのか、あるいは『小惑星』のままにすべきなのかという問題を、当然に呼び起こしました。

 国際天文学連合の新しい「惑星」の定義は、以下に集約できます。

 惑星とは、
 (a)その自身重力に対して打ち勝つ固体物体の力に対して十分な質量を持つ流体静力学的平衡として、ほとんど丸い形とみなせるような天体でかつ、
 (b)恒星の周りを回る天体で、恒星でも、また衛星でもない天体 となります。

 惑星の新しい定義のための科学的方式を見つけるゴールとして、重力を決定する要因が選択されました。

 しかし、自然が、その天体が惑星であるかどうかを決めるのです。
 惑星地球の知的生命ではありません。「言葉遊び」からは、宇宙の塵一粒さえ誕生させられないのです。


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